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サイト更新&執筆の記録と頂いたメッセージへのお返事。
『覆面作家企画8』 EブロックE06~E09 感想と覚え書き
『覆面作家企画8』EブロックE06~E09の作品読了しました。
以下、ネタバレありの感想と覚え書きです。覚え書きは、各作者様のサイト巡回をほぼできていない状態で、独断と偏見による独り言をつらつらと書いています。
E06 『幕張でバーチャルアイドルミゾレと握手』
■感想
いつか、実現しそうなアイドルイベント!
実際にはないのにありそうなお話で、また、登場人物二人が非常にリアルでした。
職場の人と、プライベートな姿を知ったり、知られたりするのって、面映ゆいものですよね。
アイドルを追いかける楽しみの中には、「〇〇はワシが育てた」という気持ちが少なからずあるのかな? と思うのですが、作中のバーチャルアイドルは、正に自分が育てた自分だけのアイドルであるわけで……。そんなミゾレと会いにきたのに、会えなくなった澤良木さんのショックはいかほどであったかと思います。
それだけに、最後の握手シーンにじんときました。澤良木さんよかった! 長江くんいいヤツ!

■覚え書き
おじさん萌え、再び。嘱託のお歳のおじさんがアイドルおたく。
早朝に納戸で消音マスクを着けて、こっそり合いの手の練習に励むとな!
言動も憎めない感じで……、Cブロックにもおいででしたし、この企画、可愛いおじさん書くの上手な方、多いなあ。
澤良木連路、さわらぎ れんじ、でいいのかな? つれみち? 難読。名前に凝る方。
読了感ほんわか。


E07 『楽園の手』
■感想
すごい。色鮮やかに感じるのに、終末的な世界絵図。
名もなき主人公――あっても呼ばれたことはあったのだろうかと感じる主人公の、たった一人の楽園。
木になる「手」の描写が実に艶やかで、なんて美味しそう、と思ってしまいました。
どこにいても主人公は独りで圧倒的に独りで、機械の手をした彼は、鳥が「手」以外の味を覚えなければ楽園で一人生きてゆける。
抑圧されてきた者の解放感と、幸福な狂気を感じる読了感でした。

■覚え書き
食べごろなのは同年代の若者の手なのか。うん、確かに、自分が食べると考えたら、そのぐらいの手が美味しそう。
小さい手は可愛いけど、表情が未熟でちょっと青いんだよなあ。中にはほろ苦い食味のものも含まれていそうだけど。
熟した悪女っぽいのもたまにはいいかもしれない。様々な毒を含んでいて、食あたりするかもしれないけれど。
おばあちゃんの手みたいなのは、なんか知恵がつきそう。
……とか考えるような作者さんですかね? 手の描写が魅惑的なので手フェチさん?


C08 『それは手記にも似た』
■感想
泣ける。
いけませんね、これ。伝わらない、もどかしいと思っていた彼の気持ちが、あたかも手記のように、彼女に伝えられていたとわかった瞬間に涙腺が崩壊します。
自分に触れてくれているのが、誰の手ともわからない状態になっていて、再び愛した彼女に恋をする。
その思いの丈の全てが、彼女に伝わっていたのが嬉しい反面で、最期の別れの切なさに泣けます。

■覚え書き
触れることの大切さ、触れらることの心地よさを知っている大人の方の文章。
触れることで伝われば、という、どちらかといえば口下手な方なのかなーとも思ったり。
現代風、近未来かな? の、イメージ三十そこそこの男性の語りで、一人称が「私」、二人称が「貴方」。インテリジェンスを感じる。
対して、結婚二年目の妻は二十八歳、という私内設定。

E09 『夜の谷で』
■感想
世界を救った英雄たちの悲しい真実。
偶然行き合わせたトラッドに、それまで語れなかった告白を聞いてもらったことで、ベダクの心は少しだけ晴れたのでしょうか?
どのような思いでベダクは、仲間を殺すための木を育ててきたのか。
人の言葉を失くしてしまっても、ユースであった魔物がまだ人の心を残しているように読み取れて苦しくなります。
帰還したベダクは、国の重鎮たちに何を語ったのでしょう?
彼らが守った世界には、人間同士の戦争が起こり、労わられるべきベダクが、道具のように消耗させられてゆく様が辛くてなりません。

■覚え書き
うーん、ダークファンタジー。魔物退治をする英雄パーティが出て来るファンタジーなファンタジー。
剣士、騎士、魔術師、弓兵、獣使い、神官、治療士、そして、アイテム光石。RPGっぽい。
普段からファンタジー書いてる方、というのが妥当でしょうか。
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